境の木
つやつやの濃緑の葉を持つサカキ。神社や神棚に供えてあるものを見る機会が多いですが、昔から神様が宿る依り代として使われてきました。古から続く自然信仰の流れの中で植物には神が宿るという考え方があり、特に葉先などの尖った先端に宿るとされており、身近に生えていて年中葉をつけているサカキなどの常緑樹が用いられるようになりました。サカキが育ちにくい寒い地域ではヒサカキなどで代用され、神社の入り口などの神と人との境に境の木(=サカキ)として植えられたり供えられたりしています。神社の境内によくサカキが植えられているのはこういった理由からなんですね。