梵鐘(ぼんしょう)
年の暮れにテレビやラジオから聞こえてくる独特の重厚な響き。音を聞いただけで記憶の中のお寺が目に浮かんできます。梵鐘は仏教と一緒に中国から持ち込まれたものですが、お寺の象徴として、朝夕の時や仏事の開催を告げたりなど、地域の人々の生活に関わっていました。
鐘の音は仏の声とされ聞いた人の心を清らかにすると考えられていますが、戦時中に数を減らし、また、最近は騒音として苦情が来るなど、鐘の音を聞く機会は減っています。物質的に豊かになった現代において、精神的な豊かさの大切さを感じます。