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イモムシ・毛虫の脚の数

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イモムシや毛虫と呼ばれる蝶や蛾の幼虫はよく見ると種類によって足の数が違います。一般的な蛾や蝶の幼虫は体の先方に3対の脚があり、これが本来の脚で成虫になった時もこの足が残ります。そして体の真ん中から後方には腹脚と呼ばれる器官が5対あり、計8対・16本の脚を持っています。写真はキアゲハの幼虫ですが、とても分かりやすく合計8対の脚が付いています。こんなにたくさんの脚を持っていると、歩くときにどの足を動かせばいいか分からなくなりそうですね。

基本的には8対の脚を持つ蝶や蛾の幼虫ですが、進化の過程で自ら余分な足を退化させたグループがいます。有名なのはしゃくとり虫と呼ばれるシャクガの仲間です。腹脚のお腹の3対(上の写真の白い数字の1~3)を退化させることで体を折り曲げて歩くことができるようになり、少し離れた葉っぱや枝に体を伸ばして乗り移れるというメリットがあります。
しゃくとり虫は英語でルーパー(Looper)と言い、腹脚が2対になったシャクガの幼虫はルーパー型と呼ばれています。

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トビネオオオエダシャクの幼虫
腹脚は2対

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ヨモギエダシャクの幼虫
こちらも腹脚は2対

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トビモンオオエダシャクの幼虫
ルーパー型は後ろの腹脚で体をもち上げるのが得意で、その特徴を活かして木の枝に擬態する種類もいます

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フタトガリコヤガの幼虫
ヤガの仲間は腹脚が3対あり(2対が退化)、セミルーパー型と呼ばれます


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マイマイガの幼虫
基本形の腹脚は5対。脚が少し長い

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基本形のタケカレハの幼虫

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