三竦み
日本には三竦み(さんすくみ)という伝承があり、三つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を一つずつ持つことで、三者とも身動きが取れなくなるような状態のことを指します。私たちの一番身近な三竦みはじゃんけんです。また、ヘビとカエルとナメクジの三竦みも代表的な三竦みの状態で、三竦みと聞くと思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ヘビとカエルとナメクジの間の強弱関係ですが、カエルはナメクジを食べるのでナメクジに勝ちます。同じようにヘビはカエルを食べるのでカエルに勝ちます。そうするとナメクジがヘビに勝てないと三竦みにはなりませんが、ナメクジがヘビに勝てるようには思えません。では、なぜナメクジがヘビに勝てるかというと、昔の人にはナメクジは体の粘液でヘビを溶かしてしまうと信じられていたからだそうです。実際はナメクジの粘液にヘビを溶かすほどの強さはありませんが、あのぬるぬるした体にはヘビもできれば触りたくないと思っているのではないでしょうか。
その他には火と水と草も三竦みの関係にあります。