絶対的捕食者
コカマキリは鎌の内側に黒い模様があるのが特徴の小型のカマキリです。カマキリは花や葉っぱの上でじっと獲物を待ち、獲物がやってくると自慢の鎌ですばやく捕まえます。動くものは何でも捕食してしまう獰猛な性格で、虫だけではなく、時には鳥を食べることもあります。
カマキリの複眼には偽瞳孔と呼ばれるにせの黒目があり、こちらを見ているように見えるのはそのためです。写真を撮っていた時にふいにこちらを向き、目が合ってしまいました(正確には合っていませんが)。5センチ程度のとても小さい体ですが、自分が食べられる側の存在であると一瞬錯覚してしまうほど捕食者としての凄みを感じました。人類の遠い祖先がまだ樹上で生活していた時の名残が遺伝子に記憶されていたからでしょうか。