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獅子と狛犬

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狛犬は外から侵入してくるものに対して境内を守る目的で多くの神社に設置されています。狛犬はもともとは仏教寺院に設置されていましたが、神仏習合によって神社にも設置されるようになり、それが今でも多く残される形となりました。一方でお寺では外からの侵入者に対する守護の役割を仁王像が担うようになり、狛犬が設置されているお寺は少なくなりましたが、今でも狛犬が置かれているお寺もあります。
一般的には一対の像を総称して狛犬と呼ばれていますが、実は角が生えていて口を閉じていてる方が狛犬、そして口を開けている方が獅子と2体は異なる生き物です。仁王像と同じく、狛犬と獅子とで阿吽を形成しており、口を開けた獅子が阿形、口を閉じた狛犬が吽形で万物の始まりと終わりを表しています。
明治初期の神仏分離によって、もともと仏教をルーツとした狛犬は神社から取り除くように指示がありましたが、多くの神社ではそのまま残されました。これは威風堂々とし、そして愛らしい2体の像が地域の人たちから大事にされ、残したいという気持ちが強かったからではないでしょうか。

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狛犬(左)と獅子(右)

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口を閉じ、角がある狛犬

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口を大きく開けた獅子

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色々な形の獅子と狛犬があり、違いを見比べるのも楽しいです

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