散っても尚美しい
野に咲く花や植物のうち、海外から持ち込まれたものがいつしか自生し定着したものが多くありますが、ツバキは日本原産の植物でヤブツバキと呼ばれる野生種から様々な品種が作られ、観賞用として親しまれています。冬に花を咲かせるのが特徴で、きれいな深い緑色の葉は年中落ちることなく、一目でツバキと分かります。
花が散る際には、花びらが一枚一枚散っていくのではなく、花の付け根から丸ごと落ちるので、首が落ちることが連想され縁起が悪いとされることもありますが、散って尚花の形を留めるツバキ特有の美しさがそこにはあると思います。